【3月4日 AFP】(写真追加)中東歴訪中のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は3日、イスラエルでエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相、ツィピ・リブニ(Tzipi Livni)外相らと会談し、シリアへの特使派遣やパレスチナ国家建設に向けた努力を続けることを明らかにし、中東で「積極外交」を展開する姿勢を示した。

 国務長官就任後初の中東訪問で、クリントン長官は米政府のイスラエルに対する継続的な支援を強調する一方、包括的な和平案を追求していく意向を表明した。

 同長官は、ジェフリー・フェルトマン(Jeffrey Feltman)国務次官補代理(中東担当)ら2人を特使としてシリアへ派遣すると発表。米国務省関係者によると、クリントン長官の特使は今週末にシリアを訪問する予定だという。実現すれば、2005年1月以来、最高レベルでの協議となる。

 クリントン長官はイスラエルとの関係について「イスラエルの安全保障および米国とイスラエルの永続的な友好関係のために両国を根底から揺るぎなくつないでいる結びつきを維持するため、私個人だけでなく、わが国としても強く関与していく」とする一方、イスラエルと平和的な共存が可能なパレスチナ国家の建設に対する米国の姿勢を強調した。(c)AFP/Sylvie Lanteaume