【3月3日 AFP】北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射準備を進めているとの観測について、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は2日、ロケットの種類を見極める必要があるとの見解を示した上で、関係各国に対し抑制的な対応を求めた。

 複数のロシア通信社が報じたところによると、ラブロフ外相は記者会見で、「誰も衛星ロケットの打ち上げを妨げはしないが、実際に、どういったミサイルなのか正確に知る必要がある」と語った。
 
 また、ロシアが北朝鮮の動きを注視していることを明らかにし、関係各国に対し国連安全保障理事会(UN Security Council)の決議を順守し自制を保つよう求めた。

 北朝鮮は前週、国際社会が反発するなか、宇宙開発の「画期的な前進」として通信衛星の打ち上げ準備を進めていると発表したが、打ち上げの具体的な日時は明らかにしていない。

 これに対し、韓国と米国は衛星の打ち上げは名目で、理論的に米アラスカ(Alaska)州も射程圏内におさめる長距離弾道ミサイル「テポドン2号(Taepodong 2)」発射試験ではないかとみている。両国は、いかなるミサイル発射試験も、北朝鮮に弾道ミサイル計画の停止を求めた2006年の国連安保理決議に違反すると主張している。(c)AFP