【3月3日 AFP】エジプト・シャルムエルシェイク(Sharm El-Sheikh)で行われていた、、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の復興に向けた国際会議で、参加国は2日、総額44億8100万ドル(約4370億円)の拠出を決めるとともに、イスラエルに対しガザ地区の封鎖を直ちに解除するよう求めた。

 エジプトのアハマド・アリ・アブルゲイト(Ahmad Ali Abul Gheit)外相は、会議終了後、「すでに決定している措置に加え、われわれは本日、44億8100万ドルの拠出を決めた」と語った。

 同外相はまた、会議参加国が、ガザ地区の封鎖を緩和するため、イスラエルと同地区との境界検問所の「即時かつ全面的、無条件の開放」を求めたことを明らかにした。140万人が暮らすガザ地区は現在、イスラエルによって封鎖されており、医薬品などの人道支援物資以外は搬入ができない状態になっている。

 会議参加国はさらに、停滞している中東和平交渉の再開に向け、速やかに行動が起こされることを訴えるとともに、ガザ地区を実効支配しているイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)とマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)自治政府議長率いるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハ(Fatah)が和解することが極めて重要だとの認識を示した。(c)AFP/Ezzedine Said