【2月23日 AFP】ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官が3月3日から、イスラエルとパレスチナ自治区のヨルダン川西岸(West Bank)を訪問することが決定した。パレスチナ自治政府のサエブ・アリカット(Saeb Erakat)交渉局長が23日、AFPに明らかにした。

 予定ではクリントン氏は、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)とイスラエル軍の12月から1月にかけての戦闘で荒廃したガザ再建を議題とするエジプトでの国際会議に出席した後、イスラエルとヨルダン川西岸に立ち寄る。クリントン氏にとっては、米オバマ政権下で国務長官に就任して以来初の中東訪問となる。

 一方、アリカット局長によると、同じくオバマ政権発足で任命されたジョージ・ミッチェル(George Mitchell)米中東特使は週内に中東入りし、27日にパレスチナ自治政府のあるラマラ(Ramallah)で、同政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長と会談するという。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、中東和平交渉の積極的な推進を誓っているが、10日に行われたイスラエル総選挙で右派が過半数を獲得したため、和平の道筋には懸念が見え隠れしている。(c)AFP