【2月22日 AFP】中国訪問中のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は22日、米国経済再建と中国製品の輸入促進のため米国債の購入を継続するよう呼び掛けた。

 クリントン長官は北京(Beijing)の米大使館で「米国債を支えることで中国は両国の相互連携を認識している。米国と中国は上がるも落ちるも一緒だ」と語り、中国の米国債購入継続が米国の7870億ドル(約73兆円)の景気対策法の財源に不可欠だと述べた。クリントン氏はこの後北京を後にし、国務長官として初の外遊を終えた。

 米政府統計によると12月時で中国の米国債保有残高は6962億ドル(約65兆円)と世界最大。日本は次いで5783億ドル(約54兆円)。

 楊潔チ(Yang Jiechi)外相は21日、米国債について、現在の財政方針から大幅に逸脱することはないと示唆したものの、具体策は示さなかった。(c)AFP