【2月18日 AFP】米空軍は、F22戦闘機の購入計画について、当初予定した183機では不十分だとして追加購入を政府に要求する計画だ。ノートン・シュワルツ(Norton Schwartz)司令官が17日、明らかにした。 

 シュワルツ司令官は、追加を要請する具体的な機数には触れていないが、追加購入機を含めても、必要だと主張していた381機には達しないと述べた。

「F22」1機にかかる費用は、開発経費を含めると3億5000万ドル(約320億円)。高価なうえにイラクやアフガニスタンで駐留米軍が直面しているゲリラ戦には不向きだとの批判も多い。しかし、米空軍は技術先進国との「通常戦争」の可能性に対する防衛の必要性を主張しているが、これは中国を念頭に置いたものとみられる。

 シュワルツ司令官は、国防総省がF22の追加購入を認めれば、空軍の別の分野の予算を削ってF22購入に充てる準備があるとしている。米議員の多くも、選挙区での雇用創出につながることから、空軍の戦闘機購入計画を支持している。(c)AFP