【2月17日 AFP】(一部更新、写真追加)中川昭一(Shoichi Nakagawa)財務・金融相は17日の記者会見で、2009年予算案の衆議院通過後に辞表を提出したいと述べ、辞任する意向を示した。

 中川財務相は、イタリア・ローマ(Rome)で開かれた先進7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の閉幕後の記者会見にろれつがまわらない状態で臨んだことから、野党は中川氏の辞任を求める問責決議案を提出する構えを見せていた。

 G7での記者会見について、中川財務相は、「自分の健康管理の不注意で多大な迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げる」と陳謝。病院に検査に行ったところ「腰や風邪、疲労がたまっている」と診断されたと明かし、日本経済の一刻も早い回復に向け、全力を尽くして辞任までの任期を全うすると語った。

 体調については緊急を要する状態ではないが、健康と体力の温存のために入院する意向を明らかにした。
 
 G7記者会見での状態については泥酔疑惑も出ているが、中川財務相は風邪薬を飲み過ぎたためと説明し、飲酒疑惑は否定している。しかし、野党だけでなく与党からも、中川氏を批判する声が高まっていた。

 中川財務相の辞任は、あるテレビ局の世論調査で支持率が10%以下に落ち込んだ麻生太郎(Taro Aso)首相にとっては、新たな打撃となった。(c)AFP