【2月17日 AFP】米国務省のノエル・クレイ(Noel Clay)報道官は17日、ベネズエラで15日に行われた憲法修正案の承認を求める国民投票が民主的に実施されたことを歓迎し、ベネズエラに民主主義と寛容の精神を支持するよう求めた。

「多くのベネズエラ国民が投票という民主主義的な権利を行使したことを歓迎する。ベネズエラ社会におけるさまざまなグループの人々には、多様性をもった投票行動を尊重してほしい。これが多元的民主主義の強さだ」(クレイ報道官)

 ベネズエラの国家選挙管理委員会は15日夜(日本時間16日午前)、大統領などの再選制限を撤廃する憲法修正案が賛成54.36%、反対45.63%で承認されたとの暫定結果を発表した。これによりウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領の3選の道が開けた。米国がベネズエラの投票について最終結果が出る前に論評するのは異例。

 前年9月にはベネズエラは米国の駐ベネズエラ大使の国外退去を求め、米国も同様の措置をとるなど、米・ベネズエラ関係はチャベス大統領が就任した1999年以降悪化を続けていた。(c)AFP