【2月13日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は11日、敬愛するエーブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)元大統領の暗殺現場である、自らにとって「神聖な」フォード劇場(Ford's Theatre)を訪問した。

 この日はリンカーン元大統領の生誕200年を翌日に控え、18か月の時間と2500万ドル(約23億円)の費用をかけて改装工事を行っていたフォード劇場の再開式典が行われた。劇場は、ホワイトハウス(White House)から車で3分ほどの場所にある。

 オバマ大統領は、リンカーン元大統領が「北部と南部、黒人と白人など米国を分断していたすべてのことを乗り越え、われわれは一つの国家であり、一つの国民だという揺るぎない信念を貫いた」と述べた。

 また、「われわれは今日、ここにいるのは、エーブラハム・リンカーンの、そして彼の業績をその後も何世代にもわたって継続してきた人びとのおかげだ」と強調した。

 奴隷解放に尽力したリンカーン元大統領の生誕200年に、米国初の黒人大統領が誕生したことは奇妙な偶然ともいえる。オバマ大統領は前年の大統領選中、リンカーン元大統領について繰り返し言及していた。(c)AFP/Olivia Hampton