【2月10日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は9日、就任後初のホワイトハウス(White House)記者会見で、景気対策法案の早期成立を議会に強く求めた。 
 
 信用収縮に端を発した大量失業問題の解決策となる総額8380億ドル(約76兆6000億円)の同法案をめぐっては、民主、共和の対立が続いていた。記者会見の2時間前に、上院で審議打ち切り動議が61対36の賛成多数で可決され、同法案は10日にも上院で可決される見通しになった。

 オバマ氏が進める景気対策法案の成立はほぼ確実だが、1930年代の大恐慌以来と形容される現在の経済危機への対応をめぐっての議会の亀裂も鮮明となった。オバマ大統領は、16日までに景気対策法案を成立させたいとしている。(c)AFP/Stephen Collinson