【1月27日 AFP】世界的な金融危機により経済が破たん状態にあるアイスランドのゲイル・ハーデ(Geir Haarde)首相は26日、連立政権を解消したと発表した。アイスランドでは現政権への抗議活動が激化しており、これに追い詰められたかたちで政権は崩壊した。

 同日の記者会見でハーデ首相は、自らが率いる独立党(Social Democrats)と社会民主同盟の連立政権の解消を決断したと述べ、全政党を対象に連立相手を幅広く模索する意向を示した。ハーデ首相は23日に健康上の理由から早期退陣し5月9日に総選挙を実施すると発表したばかり。

 アイスランドは前年10月、銀行が事実上国有化され通貨も暴落するなど国家経済はほぼ破たん状態となり、国民の怒りが政府に集中していた。(c)AFP