【1月24日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は23日、人工妊娠中絶を実施したり支援する国際団体や医療機関への連邦予算拠出制限を解除する方針を打ち出した。

 ビル・バートン(Bill Burton)報道官は、オバマ大統領が就任3日目となるこの日、前政権で8年間行われてきた制限を解除する大統領令に署名したと述べた。

 この政策は、俗に「地球規模かん口令(global gag rule)」と呼ばれており、手術そのものだけでなく、カウンセリング、専門医などの紹介、術後のケアなど、妊娠中絶に関係したあらゆる医療サービスを行う国際団体に対する米連邦予算の拠出を制限している。

 共和党の故ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)元米大統領が1984年に初めて導入したこの政策は、民主党政権による廃止と共和党政権による復活を繰り返しており、今回も共和党のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前大統領が2001年の就任直後に復活させたものを、民主党のオバマ新大統領が廃止した。(c)AFP