【1月22日 AFP】バラク・オバマ(Barak Obama)米大統領が次期財務長官に指名したティモシー・ガイトナー(Timothy Geithner)ニューヨーク連銀総裁は21日、上院財務委員会の承認公聴会で、日本や中国などの貿易相手国の為替介入を遠回しにけん制する発言をした。

 ガイトナー氏は「米国の主要貿易相手国が柔軟な為替システムを機能させ、市場の力で為替相場が決まることが米国や世界経済にとって重要だ」と述べた。日本が約5年ぶりに為替介入を行う可能性については「良い経済政策だと思う」と答えた。

 また、人民元の相場を固定し価値を下げることによって自国を有利にしていると米議会に批判がある中国については、「米国の国益は、中国がこの転換期をできる限り効果的に乗り切り、世界経済への打撃やリスクを最小限にすることにかかっている。それには、非常に実質的かつ持続的な配慮と時間が必要」と述べた。(c)AFP