【1月18日 AFP】ロシアがウクライナ経由の欧州向け天然ガス供給を停止した問題で、ウクライナのユリア・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)首相とモスクワ(Moscow)で会談したロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は18日、欧州向け天然ガス供給が間もなく再開されるとの見通しを示した。

 会談でロシア・ウクライナ両国は、2009年についてはウクライナが欧州向けガスのパイプライン通過料を2008年水準で維持することを条件にウクライナへのガス価格を2割引きに、2010年以降については他の欧州国向けガスと同じ価格・通過料を適用することで合意した。

 ティモシェンコ首相は、ロシア政府系天然ガス企業ガスプロム(Gazprom)およびウクライナの国営天然ガス企業ナフトガス(Naftogaz)に対し、19日までに合意内容を盛り込んだ文書を作成するよう指示したと述べた。

 ティモシェンコ首相は合意文書に署名されれば、供給は直ちに再開されるだろうとの見方を示した。

 これに先立ちモスクワでは、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領がガス供給に関する国際協議を開き、ティモシェンコ首相のほか欧州連合(EU)の代表団や欧州の関係国の首脳・閣僚らが出席した。(c)AFP