【1月16日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米次期大統領が司法長官に指名したエリック・ホルダー(Eric Holder)氏は15日、米上院司法委員会(Senate Judiciary Committee)の指名承認公聴会で、「水責めは拷問だ」と述べ、「テロとの戦い」を掲げたジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)政権の政策を明確に否定した。

 また、米国の対テロ政策を、米国民の基本的価値観と「憲法の精神と字義」に一致させることを約束。キューバのグアンタナモ(Guantanamo)米海軍基地内にあるテロ容疑者の収容施設について、閉鎖へ向けた措置にすでに着手したと語った。

 ブッシュ政権下で米中央情報局(Central Intelligence AgencyCIA)は、テロ容疑者への尋問手法として水責めを行っていたことを認めている。

 しかしブッシュ政権下の過去2人の司法長官は、水責めについて踏み込んだ発言は行ってこなかった。また、ディック・チェイニー(Dick Cheney)副大統領は、極めて有用な情報を取得することができたとして、水責めを弁護してきた。(c)AFP/Stephen Collinson