【1月13日 AFP】きらめくスターが登場するアカデミー賞やグラミー賞、ゴールデン・グローブ賞の授賞式レッドカーペットもかなわない。今年、米国セレブたちが、最も華麗な舞台として心待ちにするのは、バラク・オバマ(Barack Obama)次期米大統領の就任式だ。オバマ氏の就任式に合わせ、1月20日前後に開かれる数々の祝賀行事を、前代未聞の数のスターたちが華やかに彩ると予想されている。

 就任式のためワシントンD.C.(Washington D.C.)に向かうと明言しているスターは数少なく、実際にどれだけのセレブが集まるのか正確な人数は不明だ。

 そのなかで、ソウル・ミュージックの女王アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)は、就任式で歌うことが決定している。俳優トム・ハンクス(Tom Hanks)も、聴衆として就任式を見守ると報じられている。

 いずれにしても、エンターテインメント業界から相当の数のスターたちがワシントンD.C.に集まることに疑う余地はなく、ピープル(People)誌は、「米国史上、最も有名人が出そろう就任式になるだろう」と伝えている。

 選挙戦でオバマ氏を全面支援してきたテレビ司会者オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)は言うまでもなく、ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)、ブラック・アイド・ピーズ(Blackeyed Peas)のウィル・アイ・アム(will.i.am)、ビヨンセ(Beyonce)、メアリー・J・ブライジ(Mary J. Blige)などのミュージシャンが参加すると報じられている。

 就任式に先立つ18日、リンカーン記念館(Lincoln Memorial)でスプリングスティーンが演奏するとの報道もある。これについて就任式実行委員会(Presidential Inauguration Committee)は、18日に同じ場所でオープニング・セレモニーがあるとは発表しているが、スプリングスティーンの出演については明言していない。

 ワシントンD.C.では就任式が行われる週に、数多くの非公式パーティーが行われる予定だ。

 非営利の創作家連盟「The Creative Coalition」が発表した、就任式当日の寄付金集めパーティーのゲストも豪華な顔ぶれだ。英音楽界から参加するエルビス・コステロ(Elvis Costello)とスティング(Sting)がパフォーマンスを披露するほか、米映画界からはスパイク・リー(Spike Lee)、アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)、ティム・ロビンス(Tim Robbins)、スーザン・サランドン(Susan Sarandon)、マギー・ギレンホール(Maggie Gyllenhaal)、ピーター・サースガード(Peter Sarsgaard)、ロン・ハワード(Ron Howard)らが出席する。

 オバマ氏はこのパーティーへの出席を予定していないが、主催者は15万ドル(約1400万円)のオバマ氏支援寄付を募るという。

 また、ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick)が司会を務める就任記念ダンスパーティーの出演者も、チャカ・カーン(Chaka Khan)、ザ・テンプテーションズ(The Temptations)、ジョージ・クリントン(George Clinton)、チーター・ガールズ(The Cheetah Girls)、リル・ジョン(Lil Jon)、T・ペイン(T-Pain)と豪華だ。参加費は650ドル(約6万円)。

 このほか、就任式のワシントンD.C.で予想される顔ぶれとして、クリス・ロック(Chris Rock)、ジョージ・クルーニー(George Clooney)、アンジェラ・バセット(Angela Bassett)、パトリシア・アークエット(Patricia Arquette)、エド・ハリス(Ed Harris)などの名が挙がっている。

 有名人のこうした動きについて、専門家らは、カリスマ性と魅力を兼ね備えた次期アメリカの政治リーダーとの繋がりを重要するエンターテインメント業界の変化を示すものと分析している。(c)AFP