【1月5日 AFP】ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相とドミトリー・メドべージェフ(Dmitry Medvedev)大統領、一体どちらがロシアを実際に統治しているのか――? 政権移譲が行われた2008年5月以来、クレムリン・ウォッチャーたちが注意深く観察してきた命題に3日、1つの手掛かりが示された。

 2人はこの日、2014年冬季五輪の開催地であるソチ(Sochi)郊外のクラスナヤ・ポリアナ(Krasnaya Polyana)スキー場でスキーを楽しみ、ロッジで「お茶」を共にした。

 さて、どちらが勘定を持ったのだろうか。地元メディア各社がごきげんの2人に早速インタビューを試みた。

「大統領が全部払ってくれたよ」とプーチン首相。すると続いて、メドべージェフ大統領が「それがわたしの仕事だからね」と応じた。

 大統領を8年間務めたプーチン氏は、首相就任後も多大な影響力を行使し続けており、大統領に返り咲く野心を捨てていないとも噂されている。一方のメドべージェフ大統領は、「わたしは誰からの指図も受けない」と明言している。権力の分担が謎に包まれている2人の関係性については、今年もさまざまに憶測されそうだ。(c)AFP