【1月2日 AFP】(写真追加)米国は1日、国連安全保障理事会(UN Security Council)決議が失効し、イラクと米国の地位協定が発効したことに基づき、イラク占領の象徴であるバグダッド(Baghdad)中心部の米軍管轄区域グリーンゾーン(Green Zone)の治安権限をイラク政府に移譲した。

 記念式典が旧大統領宮殿で行われ、正式な権限移譲をイラク政府高官や軍幹部らが歓迎した。

 また、2003年のイラク進攻以来、英軍が主要基地として利用してきたバスラ(Basra)の空港の管理権限も英軍からイラク政府に移譲され、イラクの主権の完全回復に向けた一歩となった。

 一方、米軍は、イラク軍に助言する役割を今後も継続する。また、グリーンゾーン内の大半の建物はイラク政府へ返還されたものの、米国はグリーンゾーン内に新たに大規模な米大使館を完成させた。(c)AFP/Ammar Karim