【12月28日 AFP】タイのタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相の支持者が28日、翌日に議会で初の施政方針演説を行う予定のアピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相に対する抗議集会を行った。新たな政情不安への懸念が高まっている。

 赤い服を着て集まった元首相の支持者らは、2週間前に発足した政府が選挙を実施しない限りあきらめないと主張している。

 大部分はバンコク(Bangkok)中心部の練兵場に集まり、主催者は夜の間に議会に移動すると述べている。すでに数百人が議会に通じる主要道路1か所を封鎖している。

 タクシン元首相支持派の中心的指導者Jatuporn Prompan氏は「アピシット首相には正当性がなく、われわれは議会の解散を要求する」と述べた。

 参加者数は、警察は2万人以上、主催者は5万人と発表している。非武装の機動隊員3000人以上が出動し平和的なデモを呼び掛けるビラを配布している。(c)AFP/Boonradom Chitradon