【12月28日 AFP】政府は米国製最新鋭ステルス戦闘機「F22ラプター(F-22 Raptor)」の導入を断念する見通しとなった。デイリー・ヨミウリ(Daily Yomiuri)が28日、防衛省幹部の話として報じた。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米次期政権が生産を中止する可能性があるためだという。現在はラプターの最新技術が漏えいするとの懸念から、米国はラプターの輸出を法律で禁じている。

 F22のほかに、英国とイタリア、スペイン、ドイツの北大西洋条約機構(NATO)加盟国が共同開発した「ユーロファイタータイフーン(Eurofighter Typhoon)」のほか、米国製「F15FX」、米英などが開発した「F35」が候補に挙がっている。

 高い対地攻撃能力を備えた多用途戦闘機F35を推す防衛省幹部もいるが、同紙によればF35は米軍でも実戦配備されていない。(c)AFP