【12月27日 AFP】(一部修正)11月のインド・ムンバイ(Mumbai)同時襲撃事件をめぐりインドとパキスタンの緊張が高まる中、インド政府は26日、国民に対し、パキスタンへの旅行を中止するよう呼びかけた。インド政府は、襲撃事件がパキスタンを拠点とする武装勢力の犯行だと非難している。

 インド外務省のVishnu Prakash報道官は、パキスタンのメディアが同国東部ラホール(Lahore)で起きた爆発事件とインド人数人の逮捕を関連づけて報道したことに言及し、インド人のパキスタン旅行が危険になったと語った。

 24日にラホールの大通りで起きた爆発事件では、女性1人が死亡、4人が負傷ししている。

 パキスタンのメディアは匿名の情報として、爆発の発生直後にインド国籍の人物が拘束され、その後、事件に関与したとされるインド人数人が逮捕されたと報じた。パキスタン政府はこれまで、この報道について否定も肯定もしていない。

 Prakash報道官は、インド人の逮捕報道が、「法と文民統制を無視する(パキスタンの)機関」によって演出された反インドのプロパガンダであると語った。(c)AFP