【12月12日 AFP】北朝鮮の朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)は12日、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong Il)総書記(66)が黄海北道(Hwanghaepukdo)沙里院(Sariwon)の農場を視察したと報じ、新たな写真を公開した。視察が行われた日付は明らかにしていない。

 KCNAと平壌放送(Radio Pyongyang)によると、金総書記一行は沙里院の協同農場や改築された養鶏場、観光振興のため前年に建設された民俗資料館を視察。「鶏肉と卵を増産」し「農業生産の新時代をもたらす」よう、農家や関係職員を激励したという。

 金総書記の健康状態をめぐっては、8月中旬に脳卒中で倒れたとの情報が各国メディアで報じられており、北朝鮮側は10月以降、健康悪化説を打ち消す狙いとみられる金総書記の写真公開や動向報道を繰り返している。ただ、専門家からは、11月初旬に公開された写真の1枚は合成である可能性が指摘されている。(c)AFP