【12月1日 AFP】タイで政府への抗議行動を続ける反タクシン元首相派らが、首都バンコク(Bangkok)の2空港を占拠している影響で、タイ国内で約35万人が足止めされていることが明らかになった。

 観光・スポーツ省のSasithara Pichaichannarong次官はAFPに対し「空港占拠の影響で約35万人がタイ国内に足止めされている」と語った。外国人だけではなく出国を予定していたタイ人を含んだ人数だという。

 また、タイ外務省によると空港占拠により外国から帰国できない状態になっているタイ人は約1万人に上っている。

 反政府派はタクシン元首相の義弟である現首相の退陣を求め、前週25日にバンコク(スワンナプーム)国際空港(Suvarnabhumi Airport)を、翌日に国内線のドンムアン(Don Mueang)空港を占拠した。

 観光・スポーツ省は2日、国内で立ち往生している外国人の出国と、海外から帰国できなくなっているタイ人の帰国を支援するため政府に10億バーツ(約26億3000万円)の拠出を要求することにしている。(c)AFP