【11月26日 AFP】デンマーク領グリーンランド(Greenland)で25日に行われた自治権拡大の是非を問う住民投票で、自治権拡大案が賛成75.54%、反対23.57%の圧倒的多数で承認された。自治拡大案が承認されたことで、デンマークからの完全独立への道が開けるとともに、北極圏周辺の豊富な天然資源の管理権なども移譲される。

 今回の投票結果によって、グリーンランドでは今年初めにデンマーク政府がまとめた自治拡大案に基づき、天然資源管理や司法、警察活動など、これまでデンマーク政府に依存していた分野にも自治権が拡大される。また、限定的ながらも外交分野の権限も移譲される。グリーンランドでは、1979年に自治政府が発足している。

 今回の自治拡大案は、2009年6月21日に法制化される。(c)AFP/Slim Allagui