【11月26日 AFP】(一部更新、写真追加)反タクシン元首相派の市民団体「民主市民連合(People's Alliance for DemocracyPAD)」の支持者数千人が占拠している、タイ・バンコク(Bangkok)のバンコク(スワンナプーム)国際空港(Suvarnabhumi Airport)で26日、爆発が起きた。救急医療当局が明らかにした。

 また、地元当局者によると、バンコク市内でも手りゅう弾による複数の爆発が発生しており、反政府デモをめぐる無法状態が拡大している。

 バンコクの救急医療当局者はAFPに対し、「空港内の爆発で、少なくとも2人が負傷した」と語った。一方、地元テレビ局2社は、抗議活動参加者に向けて手りゅう弾が投げられ爆発、3人が負傷したと報じている。

 この救急医療当局者によると、スワンナプーム空港での爆発とほぼ同時に、臨時首相府が置かれているドンムアン(Don Mueang)空港でも手りゅう弾が爆発し、2人が負傷しているという。

 さらに、地元警察によると、ドンムアン空港に向かう道路で、反政府デモ参加者に向けて2発の手りゅう弾が投げられ、3人が負傷しているという。この現場では25日にも、反政府デモ参加者と政府支持派の間で衝突があり、11人が負傷している。 

 空港当局者によると、PAD支持者が建物内に突入したことで空港が閉鎖されたため、スワンナプーム空港では少なくとも3000人の利用客が立ち往生しているという。(c)AFP