【11月17日 AFP】1994年に死去した北朝鮮の故金日成(Kim Il-Sung、キム・イルソン)国家主席(当時)が、1964年に中国の周恩来(Zhou Enlai)首相(当時)に送った書簡の中で、非核化を望む見解を示していたことが明らかになった。中国政府が機密解除した外交文書を基に、韓国の聯合(Yonhap)ニュースが16日報じた。

 聯合ニュースによると、金主席は1964年10月30日付の書簡の中で、「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、核兵器を全面的に禁止して核兵器を完全に廃棄しなければならないと一貫して主張してきた」「朝鮮人民は核兵器の全面禁止、完全廃棄の実現に向け、平和を愛する全世界の人民と一致団結する」などと述べていた。

 しかし、翌65年5月17日には、毛沢東(Mao Zedong)中国国家主席(当時)に宛てた書簡で、中国の2回目の核実験の成功を祝い、「中国の成果は、帝国主義米国からの核の脅威に対抗し、社会主義諸国の平和を守る上で、大きな役割を果たすだろう」と述べている。(c)AFP