【11月15日 AFP】米陸軍資材軍団副司令官のアン・ダンウッディ(Ann Dunwoody)中将が14日、米軍で女性として初めて大将に昇進した。

 国防総省で行われた式典で、ダンウッディ大将は同軍団司令官に任命され、夫で元空軍将校のクレイグ・ブロッッチー(Craig Brotchie)氏と、ジョージ・ケーシー(George Casey)陸軍参謀総長(大将)が新大将の肩に階級章を付けた。

 ダンウッディ家は軍人一家で、父、祖父、曾祖父もウエストポイント(West Point)陸軍士官学校を卒業。姉妹の1人は陸軍のヘリコプター操縦士を、めいはアフガニスタンでA10攻撃機のパイロットを務めた経験もある。

 ケーシー参謀総長によると、ダンウッディが入隊した1975年ごろ、米軍は女性にとって適切な軍での職務について調査したが、当時は将校も、また男女の下士官ともにほとんどが、女性に最適な職務は調理師だと考えていた。

 ダンウッディ大将は、1990-91年の湾岸危機の際には、空挺(くうてい)の落下傘部隊の一員となり、その後、兵たん要員として昇進を続けた。

 米軍は現在も、女性を直接戦闘する任務に就けていないが、この点について記者団に質問されたダンウッディ大将は個人的見解はないとした上で、「33年間の軍での経験から、門戸はずっと開かれて来たし、チャンスは広がり続けてきた」と答えた。(c)AFP/Jim Mannion