【11月11日 AFP】政府の歴史認識に反する懸賞論文を公表し更迭された田母神俊雄（Toshio Tamogami）前航空幕僚長は11日、参院外交防衛委員会の参考人招致で自らの持論を正当化し、さらに改憲すべきだと主張した。

　第2次大戦中の日本の侵略行為を否定する論文を公表し、10月末に航空幕僚長を解任された田母神氏は、参考人質疑で野党議員から「立法府への挑戦」だと厳しい追及を受けたが、「わたしの書いたものはいささかも間違っているとは思っていないし、日本が正しい方向に行くため必要なことだと思っている」と反論した。

　また「議論できないのなら民主主義国家か。自衛官にも言論の自由が認められているはずだ」とも述べた。

　田母神氏はさらに武力行使による国際紛争の解決を禁じている日本国憲法について、「国を守ることについてこれほど意見が変わるものは直した方がいい」と発言した。(c)AFP