【11月7日 AFP】失言癖で知られるイタリアのシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相が6日、バラク・オバマ(Barack Obama)次期米大統領について、「若く、ハンサムで、よく日焼けしている」と評し、国内左派議員らの激しい批判を浴びている。

 ロシア訪問中のベルルスコーニ首相は、モスクワ(Moscow)でドミトリー・メドベージェフ(Dmitri Medvedev)露大統領と行った経済協議後の共同記者会見の席で記者の質問に答え、「(オバマ氏とメドベージェフ氏は)良い関係を築けるはずだ。2人には気が合いそうな点がたくさんある。オバマ氏は若いし、ハンサムだし、その上よく日焼けしているからね」と述べた。

 この発言に対し、イタリア最大野党・民主党のダリオ・フランチェスキーニ(Dario Franceschini)副書記長は、「侮辱と取られかねない危険な発言」だとして、直ちに謝罪するようベルルスコーニ首相に求めた。また、首相は「あらゆる場面で自身のコントロールができていない。自分の発言が世界におけるイタリアのイメージを汚していることを忘れている」と強く批判した。

 ベルルスコーニ首相は「ほめ言葉のつもりだった」と反論している。首相は常に肌を小麦色に焼いており、美容整形や植毛をするなど身だしなみに気を使っている。と同時に、政治的に問題のある発言や失言癖でも知られている。(c)AFP