【11月6日 AFP】米カリフォルニア(California)州政府高官は5日、米大統領選にあわせ行われた住民投票で、同性婚を禁止するための州憲法改正案が賛成多数で可決されたと発表した。数か月前に同性婚が合法化されて以降、カリフォルニア州では、数千組の同性婚が成立していた。

 カリフォルニア州の州務長官によると、異性間に結婚を制限する州憲法改正案の「提案8号(Proposition 8)」は、開票率95%で、賛成52.1%、反対47.9%で可決された。

「提案8号」は、「カリフォルニア州では、男女間の結婚のみが有効であり認められる」との文言を州憲法に付け足すよう求めている。

 男女間の結婚のみを認める住民投票は2000年にも行われ、61%の賛成多数で可決された。しかし、今年5月の最高裁判決によって、同性婚が認められることになった。これに対し、保守派団体らは、この最高裁判決をくつがえそうと運動していた。

 ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙によると、5月以降の4か月と1週間の間に、約1万8000組の同性婚が成立したという。

 同様の住民投票は、アリゾナ(Arizona)州とフロリダ(Florida)州でも実施され、両州ともに同性婚の禁止を可決した。(c)AFP