【11月5日 AFP】(写真追加、一部更新)第44代米大統領に選出された民主党のバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員は4日、シカゴ(Chicago)で集まった数万の聴衆を前に演説を行い、「アメリカに変革のときが来た」と述べた。

 オバマ氏は「ここまで、長い道のりだった。しかしわれわれの努力によって、この選挙で、この歴史的瞬間に、アメリカに変革のときが来た」と延べ、「海の彼方で、議会で、邸宅で今夜を見つめている全ての人々、世界の見捨てられた何処かでラジオの周りに集まっている人々、それぞれの歴史は違っても、みんなが1つの運命を共有している。アメリカの指導体制は新しい朝を迎えようとしている。世界を破壊しようともくろむ者たちを、われわれは必ず打破する。そして平和を望む人たちを、われわれは必ず支援する。この国の真の強さは、富の力ではなく、われわれの理想--つまり、機会均等、民主主義、自由、そして希望の力だ」と述べた。

 オバマ氏は、これまで支えてきたスタッフと家族に感謝の気持ちを示したうえで、亡くなった祖母や故人である家族について、「今夜、彼らがここにいないのは残念なことだ。はかりしれないほどの恩がある」と語った。

 また「当初、わたしがここまで来れるとは誰も予想だにしなかった。立候補した当時は資金も乏しく、支持をしてくれる人も少なかった。わたしたちの運動は、ワシントンの広間で羽化したのではない。この変革は、(アイオワ州)デモイン(Des Moines)の裏庭、(サウスカロライナ州)チャールストン(Charleston)のリビングルームや軒先から始まったのだ」と語り、草の根の選挙運動を振り返った。(c)AFP