【11月5日 AFP】米大統領選の共和党候補ジョン・マケイン(John McCain)上院議員が搭乗していた選挙運動用旅客機「Straight Talk Air」が4日、着陸を緊急中止する騒ぎがあり、マケイン氏は身の毛もよだつ恐怖の瞬間を体験した。

 Straight Talk Airは、米ニューメキシコ(New Mexico)州アルバカーキ(Albuquerque)の丘の上にある空港で、着陸体勢に入ったところで突然加速し、空港上を旋回した後、2回目にしてようやく無事に着陸した。

 着陸後、パイロットは最終着陸体勢に入ったところ、滑走路上で往来があったことから着陸を中止したと説明した。

 海軍のパイロットだった経験もあるマケイン氏はその後、地元アリゾナ(Arizona)州フェニックス(Phoenix)で選挙戦を終えた。

■オバマ氏も緊急着陸の経験

 民主党候補バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員も7月に選挙運動用旅客機で恐ろしい経験をしている。搭乗していたチャーター機が、技術的問題によって予定外の着陸を余儀なくされたのだ。

 このチャーター機は、地元シカゴ(Chicago)からノースカロライナ(North Carolina)州まで飛行する予定だったが、飛行機の水平飛行を維持するためのピッチ制御装置に異常が発生し、ミズーリ(Missouri)州セントルイス(St. Louis)に緊急着陸した。

 米国家運輸安全委員会(National Transportation Safety BoardNTSB)による調査の結果、飛行中、機体後部の緊急脱出用シュートがテールコーンの内部に広がっていたことが明らかになった。(c)AFP