【11月2日 AFP】共和党の副大統領候補サラ・ペイリン(Sarah Palin)アラスカ(Alaska)州知事が1日、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領を真似たコメディアンによる「ドッキリ電話」を仕掛けられた。

 この「いたずら」を仕掛けたのはカナダ、ケベック(Quebec)州のコメディアングループ、「Justiciers masques」で、電話をかけたのはグループのMarc Antoine Audette氏。過去にも元首・閣僚や著名人をターゲットにドッキリ電話を仕掛け、その会話をインターネットで公開している。

 公開された録音で、Audette氏をサルコジ大統領だと信じるペイリン氏は、「お電話を頂いたうえ、お話ができるなんて光栄です。ジョン・マケイン(John McCain)氏とわたしは、大統領を尊敬しています。大好きなんです!」と熱心に語った。

 偽サルコジ大統領が強いフランス語なまりの英語であえて強烈なコメントをしても、ペイリン氏がたじろぐ様子は見られなかった。

 話しの一節では、サルコジ大統領のふりをしたAudette氏が、ジョニー・アリディ(Johnny Hallyday)対米問題特別顧問(実は有名な仏語ロック歌手)と共に米大統領選を注視しているとペイリン氏に告げる場面もあった。

 さらにAudette氏がサルコジ大統領の夫人、カーラ・ブルーニ(Carla Bruni)さんについて、「ベッドで熱い」と語ると、ペイリン氏はくすくす笑いながら、「美しい家族」をお持ちですね、と称賛。

 またペイリン氏は、副大統領に就任しても親交を続けたいと申し出ることも忘れなかった。

 ペイリン氏が「一緒に狩猟に行きましょう」と誘うと、Audette氏は、「動物を殺すことが大好き。命を奪うことはたまらない」と返し、ペイリン氏は大笑い。

 Audette氏が、「ペイリン氏もまた、いつか大統領になることでしょう」と持ち上げると、「8年後かしら」とのコメントをポロリ。

 その後、このドッキリ電話についてマケイン陣営は声明を発表した。

 マケイン陣営は、「このコメディアングループがサルコジ大統領をはじめとする元首・閣僚クラスにいたずらを仕掛けていると知ったペイリン知事は、同等クラスに扱われたことに幾分気をよくしています。セ・ラ・ヴィ(フランス語で「くよくよしても仕方ないさ」の意)」とコメントした。(c)AFP


【関連情報】「Justiciers masques」のサイトはこちら(英語)