【10月29日 AFP】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の米首席代表クリストファー・ヒル(Christopher Hill)国務次官補(東アジア・太平洋担当)は28日、日本が拒否している北朝鮮へのエネルギー支援負担分について、米政府が複数の国に肩代わりを打診していると語った。

 日本政府は、核無能力化の見返りとして北朝鮮に約束していたエネルギー支援について、拉致問題で進展があるまで拒否する姿勢をみせている。

 ワシントンD.C.(Washington D.C.)で、日本の首席代表の斎木昭隆(Akitaka Saiki)外務省アジア大洋州局長と会談したヒル代表は、会談後に記者団に対し、拉致問題の進展に取り組む一方で、日本以外の国からの支援も検討していると語った。ヒル代表は、国名は明かさなかったものの「この問題について、ほかの国々にも打診している」と述べた。

 AFPの取材に応じた米高官によると、米国は欧州連合(EU)とオーストラリアに対し、エネルギー支援を打診したという。(c)AFP