【10月29日 AFP】パキスタンとアフガニスタンの政府高官と部族指導者らは27、28の両日、パキスタンのイスラマバード(Islamabad)で会合を開き、両国の国境地帯で続く激しい武力抗争を終結させるため、旧支配勢力のイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)を含めた反政府勢力に対話を呼びかけることで合意した。

 タリバンとの対話をめぐっては、アフガニスタン高官が10月初旬にタリバンの旧政権高官らと接触していることを公表していた。アフガニスタン代表団を率いるアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)前外相は、「両国政府が共同で部族会議を通じて、両国の反政府勢力と接触する必要性があることで合意した」と語った。

 会合後発表された共同声明では「両国政府は、今もなお続く衝突を平和的に解決するため、反政府勢力と緊急に対話と交渉を行う必要性がある」とした。(c)AFP/Sami Zubeiri