【10月28日 AFP】北朝鮮は28日、韓国を「がれきの山」にするとの極めて強い調子の声明を発表し、北朝鮮への「敵対政策」を中止するよう求めた。韓国と北朝鮮は前日の27日に南北の軍事境界線上で軍事実務協議を行ったばかりだが、北朝鮮側代表団の報道担当者が国営通信社を通じて、この声明を発表した。

 北朝鮮政府はまた、脳卒中を患っているといわれる金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の健康問題に関する韓国メディアの報道についても不満を示した。

 北朝鮮の軍当局者は声明で「傀儡(かいらい)政権(韓国政府)は、よく覚えておくがいい。わが国の高度な技術を用いた先制攻撃は、すべてのものを焼き尽くすだけではなく、がれきの山にしてしまうだろう」「これは結局、そのがれきの上に独立した統一国家を建設するための戦争となるだろう」と述べた。

 さらに、韓国が(反北朝鮮の)ビラをまいたり、全くのでっち上げによる悪意に満ちた宣伝工作などによる「敵対行為」を続けていくのであれば、北朝鮮軍は「断固とした実践的行動」を起こすと警告した。

 北朝鮮側は同国軍の先制攻撃能力を「核兵器よりも強力な攻撃手段を擁する、想像を超えたもの」だと表現している。(c)AFP