【10月28日 AFP】米裁判所の陪審は27日、アラスカ州(Alaska)選出の共和党上院議員、テッド・スティーブンズ(Ted Stevens)議員(84)を汚職の罪で有罪とする評決を下した。同議員は議員歴約40年の同党の重鎮で、1週間後に控えた上院選にも出馬する予定。

 裁判所筋によると、スティーブンズ議員に対しては、1999年-2006年に提出した、公開が義務づけられている資産公開報告書で虚偽申告を行ったとされる7つの訴因すべてについて有罪評決が下された。

 スティーブンズ議員は、99-06年にアラスカ州を拠点とする石油開発関連企業VECOから25万ドル(約2300万円)以上に相当する利益供与を受けたとされている。主に、自宅増築の際の材料・人件費だったとされる。

 アラスカ州選出の上院議員枠は長く共和党が握ってきたが、現在は不安定化している。来月4日に行われる上院選では、民主党が大躍進するとみられており、勢力が拮抗している定数100議席のうち、共和党の5-6議席が民主党にとって変わられる可能性が高いという。(c)AFP