【10月27日 AFP】米大統領選の共和党副大統領候補サラ・ペイリン(Sarah Palin)アラスカ(Alaska)州知事は26日、選挙活動用に共和党が購入した高価な衣装を着ることを控え、これからは公の場に出る際はアラスカ州で購入した服を着ると発表した。

 ペイリン氏はフロリダ(Florida)州タンパ(Tampa)で行った選挙集会で、集まった支持者らを前に、自らの上着を指さしながら「私自身のジャケット」を着ていると強調。自分のものではない衣装は身につけないと語った。

 ペイリン氏の衣装をめぐっては、共和党が選挙運動用に高価な衣装を購入していたことが明らかになり、大きな話題を呼んでいた。

 ペイリン氏は「あの衣装はわたしのものではない。ここにある照明や舞台などと同じように、共和党全国委員会(Republican National CommitteeRNC)が購入したものだ」と語った上で、「こうした衣装は身につけない。以前と同じように、アラスカ州アンカレジ(Anchorage)にあるお気に入りの店で買った自分の服を着るようにする」と強調した。

 また、ペイリン氏は、最初は「この衣装問題を無視する」つもりでいたが、後になって正面から取りあげようと決めたことを明らかにした。

 米政治専門サイト「ポリティコ(Politico)」によると、RNCはペイリン氏の衣装代や髪の手入れ、メークアップなどに、15万ドル(約1400万円)以上の支出していることが明らかになった。共和党側は、「選挙後、衣装は慈善活動に活用することにしている」と釈明している。(c)AFP