【10月22日 AFP】バングラデシュの汚職監視団体「Anti-Corruption Commission」は、便器修理の名目で122人分の賃金が支払われるなど、実際には存在しない数百人が政府機関で勤務しているよう偽装されているという実態を明らかにした。

 同団体によると、便器修理のほかにも、実際には数年間清掃されていなかった浄化槽のメンテナンス費用として数百人に賃金が支払われていた。同国の英字紙「デーリー・スター(The Daily Star)」が21日に伝えた。

 同団体は、クルナ(Khulna)にある国営通信会社の事務所9か所で、2000-01会計年度から2007-08会計年度までの会計帳簿を調査し、3億3700万タカ(約5億円)が流用されていたことを明らかにした。

 流用資金の大半は、実際には存在しない従業員に支払われており、実際に行われた仕事は全体のたった15-25%分だったという。(c)AFP