核軍縮めざす国際委員会が発足、元豪外相「核紛争は9.11以上の惨事に」
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【10月21日 AFP】21日、シドニー(Sydney)で開かれた「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会(International Commission on Nuclear Non-proliferation and Disarmament、ICNND)」の初会合で、共同議長のギャレス・エバンス(Gareth Evans)元豪外相は「たった1件の核紛争が、9.11米同時多発テロの記憶を吹き消すような惨事となりうる」と警告した。
ICNNDは、6月に広島を訪れたオーストラリアのケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相の提唱により、核不拡散や核軍縮の世界的な必要性を高めることを目的に発足した国際委員会。エバンス氏と日本の川口順子(Yoriko Kawaguchi)元外相が、共同議長を務める。
エバンス氏は会合で、核兵器問題について世界は数十年も目をつぶったまま進んできたとして各国の姿勢を非難。さらに、「全世界に1万3000から1万6000個の核弾頭が存在しながら、冷戦中もその後も核戦争が起こらなかったのは奇跡だ」と語った。
また、「熱意をもってハイレベルの政治的協議を重ね、行動を起こさなければ、核兵器は雪崩のように拡散していく」と現在の状況に警鐘を鳴らした。(c)AFP
ICNNDは、6月に広島を訪れたオーストラリアのケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相の提唱により、核不拡散や核軍縮の世界的な必要性を高めることを目的に発足した国際委員会。エバンス氏と日本の川口順子(Yoriko Kawaguchi)元外相が、共同議長を務める。
エバンス氏は会合で、核兵器問題について世界は数十年も目をつぶったまま進んできたとして各国の姿勢を非難。さらに、「全世界に1万3000から1万6000個の核弾頭が存在しながら、冷戦中もその後も核戦争が起こらなかったのは奇跡だ」と語った。
また、「熱意をもってハイレベルの政治的協議を重ね、行動を起こさなければ、核兵器は雪崩のように拡散していく」と現在の状況に警鐘を鳴らした。(c)AFP