【10月19日 AFP】米大統領選の民主党候補バラク・オバマ(Barak Obama)上院議員は18日、共和党が優勢なミズーリ(Missouri)州で遊説し、合計で17万5000人以上の支持者に「変化の風が全米中に吹いている」と演説した。

 ミズーリ州は、前回、前々回の大統領選で、共和党のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)候補を選んでいる。共和党が優勢な同州で、オバマ氏は、セントルイス(St. Louis)やカンザスシティー(Kansas City)など都市部を遊説し、「変革の風が全米に吹いている」と訴えた。オバマ氏は、「風は、カンザス(Kansas)州でも、ミズーリ州でも、そしてノースカロライナ(North Carolina)州、バージニア(Virginia)州、オハイオ(Ohio)州でも吹いている」と、2000年と04年の大統領選でブッシュ氏を選択した州の名前を呼び上げた。

 警察の発表によると、セントルイスで行われた演説には、オバマ氏の米国内遊説で最高の10万人以上が集まり、7月のドイツ訪問時にベルリン(Berlin)で20万人以上を集めた選挙集会に次ぐ、2番目の動員数となった。また、カンザスシティーでは、7万5000人以上が集まった。

 共和党が優勢なミズーリ州での大規模な動員数は、オバマ氏の演説力を証明し、また、同州獲得に向け大きな一歩を踏み出したといえる。

 18日の世論調査会社ギャラップ(Gallup)による最新の世論調査によると、オバマ氏の支持率は50%で、42%のマケイン氏をリードしている。また、ラスムッセン(Rasmussen)の世論調査でも、民主党支持が50%で、45%の共和党をリードした。(c)AFP/Jitendra Joshi