【10月7日 AFP】アフリカのガバナンス(統治)向上とアフリカへの投資の呼び込みを目指すモ・イブラヒム基金(Mo Ibrahim Foundation、本部:ロンドン)は6日、サハラ以南のアフリカ48か国中、約3分の2にあたる31か国でガバナンスが向上したとする最新の指標を発表した。

 指標は、2005-06年のデータをもとにしたもの。エチオピアの首都アディスアベバ(Addis Ababa)で記者会見した同基金創設者のモ・イブラヒム氏は、アフリカでは人権の尊重と政治参加の2点で大きな改善が見られたと語った。

 指標の上位は、島国が独占した。1位はモーリシャスで、100点満点中85.1点、2位はセーシェル、3位はカボベルデ。以下、ボツワナ、南アフリカと続く。また、改善率が最も高かったのは、38位にランクしたリベリアだった。

 最下位はソマリアで、指標は前年からさらに下げて18.9点だった。アフリカの角(ソマリア、エチオピア、ジブチ)は、サハラ以南では唯一、指標を下げており、中でも人権侵害が横行するエチオピアの下げ幅が大きい。

 同基金は、グッド・ガバナンス(良い統治)で功績を残した人物に贈られる「モ・イブラヒム賞」も創設している。賞金は、ノーベル賞の賞金よりも約3倍高額だ。第1回の前年は、モザンビークのジョアキン・アルベルト・シサノ(Joaquim Alberto Chissano)元大統領が受賞した。(c)AFP