【9月29日 AFP】28日に投票が行われたベラルーシ下院選(定数110)で、同国中央選管は中間集計の段階で、野党候補の当選はないと発表した。

 開票は29日現地時間午前10時(日本時間午後4時)に終了する予定だが、99議席までの段階で当選者はすべて与党系候補だと、Lidia Yermoshina選管委員長が明らかにした。

 首都ミンスク(Minsk)中心部には28日、選挙の不公正を主張し、大統領退陣を要求する有権者数百人が集まった。横断幕には「不公正にノー」「独裁者はごみ箱へ」、「ロシア軍基地にノー」といったメッセージが掲げられた。

 親ロシア派のアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領について、米政府は「欧州最後の独裁者」と呼んでおり、旧ソ連国ベラルーシと欧米諸国との和解の先行きが危ぶまれる展開となっている。(c)AFP/Ursula Hyzy