【9月24日 AFP】(一部更新)国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)は24日、北朝鮮が寧辺(Yongbyon)の核燃料再処理施設から監視装置を撤去し、同施設へのIAEA要員の立ち入りを禁止したと発表した。

 北朝鮮は22日に、IAEAに対して寧辺の核燃料再処理施設から封印と監視カメラを撤去するよう要請していた。

 今回の北朝鮮の動きは、核開発問題をめぐる6か国協議に対して、北朝鮮が強硬姿勢を強めていることを明確に示すものとなった。

 IAEAのメリッサ・ フレミング(Melissa Fleming)報道官は、「北朝鮮側はIAEA要員に対し、1週間以内に再処理施設に核関連物質を搬入すると通告した。また、再処理施設へのIAEA要員の立ち入りも禁じられた」と述べた。

 IAEA関係者に近い外交筋は、AFPに対し、IAEA要員らが封印100枚と監視カメラ20-25台を自ら撤去したと語った。

 また、同外交筋は、現在も寧辺にはIAEA要員3人が滞在していると述べ、再処理施設以外の核関連施設では、封印や監視装置は撤去されておらず、IAEA要員の立ち入りも禁じられていないと強調した。

 米国は24日、IAEAへの協力体制について北朝鮮に再考を求め、秘密主義の体制はさらなる孤立を招くだろうと述べた。

 米ホワイトハウスのゴードン・ジョンドロー(Gordon Johndroe)報道官は、「一連の行動について再考し、6か国協議で決められた義務順守に直ちに戻るよう北朝鮮に強く要請する」と述べた。(c)AFP