【9月17日 AFP】イラン国会の国家安全保障・外交政策委員会のアラディン・ボルジェルディ(Alaeddin Borujerdi)委員長は16日、イラン核開発計画に批判的な申し入れには対応しないとの姿勢を示した。

 委員長は「IAEAに対しさらに門戸を開くことには反対だ。IAEAは、イランがすべての疑惑に対応することを期待しているが、それについても反対だ。公開討論を行えば、米国が連日新たな主張をIAEAに持ち込み、イランに対応を求めるだろうが、それ必要だとは考えていない」と述べた。

 国連(UN)の国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)は15日、イランの核問題についての報告書を出し、イランが調査をとどこおらせているとして非難、国連安保理常任理事国5か国とドイツの要求に応じずウラン濃縮活動を継続していると指摘した。

 米国かイスラエルがイランの核施設を攻撃する可能性への危機感が募るなか、イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師の側近は、攻撃があればペルシャ湾からの石油の船舶輸送を妨害すると警告している。

 イランのアリ・アスガル・ソルタニエ(Ali Asghar Soltanieh)IAEA担当大使もまた、「イラン政府はIAEAへの協力を継続するが、IAEAはイラン政府が追加協定に応じると期待すべきではない」と述べ、核拡散防止条約(Non-Proliferation TreatyNPT)およびその保障措置の枠組み内でのみ協力するとの意向を示した。(c)AFP/Hiedeh Farmani