【9月10日 AFP】英国放送協会(BBC)が22か国で行った米大統領選挙に関する世論調査で、大部分の人々が民主党のバラク・オバマ(Barack Obama)候補が共和党のジョン・マケイン(John McCain)候補に勝つことを望んでいることが分かった。

 回答者2万2500人のうち46%が、オバマ氏が大統領になれば米国と諸外国との関係が改善すると答えた。マケイン氏と答えたのは20%に過ぎなかった。

 米国に対する好感度は全世界的に低く、BBCが今年行った調査では49%が否定的な印象を持ち、肯定的と回答したのは32%だった。

 調査を実施した民間調査会社グローブスキャン(GlobeScan)のダグ・ミラー(Doug Miller)社長は「世界中の多くの人々は明らかにオバマ氏が体現するものを好んでいる。世界における米国のイメージが悪いことを考えると、ブッシュ政権における諸外国との関係を『マケイン大統領』が改善すると考えているのが5人に1人に過ぎないというのは印象的だ」と語る。

 しかし国外での人気が国内での成功をもたらすとは限らない。米国内の世論調査ではオバマ氏とマケイン氏はほぼ互角。2004年の米大統領選前にBBCが行った同様の調査でも、ジョン・ケリー(John Kerry)氏が世界的に支持を集めたが、現職のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領に敗れている。

 調査は7、8月にオーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、エジプト、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、ケニア、レバノン、メキシコ、ナイジェリア、パナマ、フィリピン、ポーランド、ロシア、シンガポール、トルコ、アラブ首長国連邦、英国、米国で行われた。(c)AFP/Alice Ritchie