【9月10日 AFP】(一部更新)共同通信(Kyodo News)が北朝鮮・平壌(Pyongyang)発で伝えたところによると、北朝鮮の宋日昊(Song Il-Ho)朝日国交正常化交渉担当大使は10日、欧米メディアの「陰謀」だとして金正日(Kim Jong-Il)総書記の病気報道を否定した。金総書記の健康悪化報道に北朝鮮政府が反応したのは初めて。

 宋大使は「報道は意味がない。陰謀だ。真実ではないことについて世論を形成することが目的だと考えている。欧米メディアはこれまでも虚偽を報道している」と述べた。

 北朝鮮のナンバー2、金永南(キム・ヨンナム、Kim Yong-Nam)最高人民会議常任委員長も、共同通信に対し金総書記の健康状態は「問題ない」と述べた。

 金永南氏は「総書記とともに建国60周年を祝いたかったが、われわれだけで祝った」と述べ、総書記が建国60周年記念の祝賀行事に参加しなかったことを確認した。

 共同通信は、平壌市内中心部では、建国60周年記念の看板や食べ物の屋台が出た屋外を散策する家族連れの姿が見られるなど、異変が起きた様子は見られないと伝えた。(c)AFP