【9月6日 AFP】(一部更新、写真追加)パキスタンで6日行われた大統領選挙で、暗殺された故ベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相の夫で、パキスタン人民党(Pakistan People's PartyPPP)のアシフ・アリ・ザルダリ(Asif Ali Zardari)共同総裁が当選した。

 カジ・モハマド・ファルーク(Qazi Mohammad Farooq)選挙管理委員長は、「議員投票で、アシフ・アリ・ザルダリ氏は有効投票数426票のうち、281票を獲得した」と述べた。

 投票は上下両院と4つの州議会の議員投票によって行われ、ザルダリ氏は3つの州議会で圧倒的な多数の票を得た。

 ザルダリ氏の地元であるシンド(Sindh)州では、65人の議員のうち62人がザルダリ氏に投票した。対立候補でナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相が率いるイスラム教徒連盟シャリフ派(Pakistan Muslim League-NawazPML-N)のサイード・ザマン・シディキ(Saeed uz Zaman Siddiqui)元最高裁長官と、8月に辞任したペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)前大統領の側近であるムシャヒド・フセイン(Mushahid Hussain)氏はシンド州で1票も獲得できなかった。

 北西辺境州(North West Frontier Province)とバルチスタン(Baluchistan)州でもザルダリ氏が圧倒的な強さを見せた。(c)AFP