【9月1日 AFP】ロシア・イングーシ(Ingushetia)共和国のナズラニ(Narzan)で8月31日、ロシア政府のカフカス(Caucasus)地方政策について自身のウェブサイトで批判を行っていた男性が、警察に拘束された後に、頭に銃弾を受けて死亡していたことが明らかになった。露インタファクス(Interfax)通信が検察当局の話として報じた。

 死亡したのは、カフカス地方に関する情報提供を行う主要サイト「www.ingushetia.ru」を立ち上げ運営していたMagomed Yevloyev氏。同氏は、親ロシアのMurat Zyazikovイングーシ共和国大統領を強く批判していたことでも知られている。

 Yevloyev氏は、拘束後に乗せられた警察車両の中で銃撃を受けたとされ、検察当局が予備捜査を開始している。

 インタファクス通信によると、検察当局の報道官は、Yevloyev氏が警察車両の中に乗せられた後、「何か」が起き、同氏は「銃弾による頭部の怪我を負い、搬送された病院で死亡した」と発表した。

 Yevloyev氏のウェブサイトは、イングーシ関係のニュースに関して最も人気のあるサイトの1つで、Zyazikov大統領に反対する姿勢をあからさまに示していた。同大統領は、サイトを閉鎖するよう何度も警告していたという。(c)AFP/Olga Nedbayeva