【8月31日 AFP】米国のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長が今週、広島の原爆死没者慰霊碑を訪問することが固まった。現職で過去最高位の要人の訪問となる。

 現職の米国大統領や副大統領は、米国が1945年に長崎と広島に投下した原爆による犠牲者の慰霊碑を訪問したことが一度もなく、多くの生存者らが不満を感じてきた。

 米民主党(Democratic Party)のペロシ議長は、主要8か国(G8)下院議長会議に出席するため広島を訪問する。下院議長は、大統領の継承順位で副大統領に次いで2番目となる。

 日本政府高官によると、9月2日にペロシ氏など議長らが原爆死没者慰霊碑に献花し、生存者の証言を聞く。議長会議では、軍縮を協議する。

 現職の米国大統領は広島を訪問したことは無いものの、ジミー・カーター(Jimmy Carter)元米大統領や故リチャード・ニクソン(Richard Nixon)米元大統領は、大統領職に就いていないときに広島を訪問している。(c)AFP